DQ2の転回点

 竜王の城は、DQ2の冒険が転回するところにある。
 ここまで一本道だったのが、ここから、世界中へと展開するのだ。

 ここで、竜王の城までの道のりを振り返ってみる。

○1勇者の子孫として、ローラ姫の名を付けられた王国の王子としてスタートし、
○ほかの子孫たちの国を廻り、出会い
○勇者とローラ姫の足跡「ローラの門」を通り
○港町ルプガナでは、1の舞台アレフガルドのことを示唆される。

 つまり、ここに、DQ1の勇者とローラ姫の足取りとその後を逆に辿る、というテーマが隠されているのが分かる。
 そして、この旅の最後にあるのが、1のラストダンジョン、ラダトームの対岸に今も存在する竜王の城である。
 竜王のひ孫が、そこからの旅の指針である紋章集めのことを教えてくれるのも、更にリメイクで竜王の城に世界地図が設置されたのも、考えられてのことだろう。

 が、実はゲーム中では、竜王の城の情報はない。DQ2内の情報だけでは、単なる、なぜかそこにある城(ダンジョン)なのである。DQ1経験者なら絶対訪れてみたくなる、ということなのだろうか? ひ孫情報にある「メルキド」と合わせて、1を経験しているの前提ってどうだろ、とちょっと突っ込みたくなるのである。
 DQ3のポルトガの対岸にあるほこらの、とりあえずの航路の案内をしてくれる「あらくれ」みたいなものなんだろうか。あるいは、「なぜダンジョンに入るのか? そこにダンジョンがあるから」なのか?

 なお、この記事は加納新太さんの「【ドラクエ・ロト三部作】ローラ姫と精霊ルビスの謎 その2」という記事におおいに影響を受けています。ありがとうございました。