2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

心あたりはあるのだが

米澤穂信先生の古典部シリーズの短編「心あたりのある者は」は、ゲームとして推理を始めたのに、調子に乗って進めていたら、終わった時には目的を忘れていた、という、全体としてみたら喜劇な作品です。しかし、折木は本当にゲームの目的を忘れていたのでし…

単行本「遠まわりする雛」米澤穂信・著についてのメモ

この記事は、ネタバレを含みます。

「凍りのくじら」辻村深月・著

私には合わなかった一冊。 「わたしのリミット」に似ていると聞いたので試しに読んでみたが、片親を亡くした女子高生が、不可思議な形でその親と再会する、と、おおざっぱに纏めれば同じとは言える。 しかし、主人公の性格が斜に構えすぎで周りを見下してい…

ガルナとギアガの由来

DQ3の地名「ガルナの塔」と「ギアガの大穴」の由来を考えてみる。 ガルナの塔 ガルナの塔は、転職を司るダーマの神殿のすぐ北にあり、転職でしか成ることのできないDQ3唯一の上級職である賢者への必要アイテムである「悟りの書」が秘められている。つ…

一人称ちゃん

一人称代名詞(「ぼく」「わたし」のたぐい)に、「ちゃん」とか「様」とかの接尾詞をつけたもの、つまり「ボクちゃん」とか「俺様」には、二つの使い方がある。 まず、自称として。ナルシシスティックなものとして使われる。 次に、他称として。たとえば自…