ドラクエ雑想

古アレフガルド

ドラクエの世間では、ドラクエ1のマップであり、ラダトームや竜王の島のあるあの諸島の地名がアレフガルドであるのはよく知られている。 ただ、一部の設定では、上記の諸島をその一部とする、ドラクエ2のワールドマップ全体を指して、アレフガルドが用いら…

勇者の泉の水

DQ2の勇者の泉、あそこで祝福を受けるとHPが回復する。ラダトームの「光あれ」じいさんの先例もあるし、まあそんなものだと納得してきたが、実はあの水になにかあるから体力回復効果があるのではなかろうか。 まあ、疲れたところに冷たい水を飲む、それだけ…

天円地方

「天円地方」という漢語は中国古代の世界観を示したものであり、天空は円形、大地は方形をしているという意味である(天空と大地の接合部はどういう形状になっているのか気になる)。世界の辺境を示す語に、「天涯地角」があるが、天の涯はてはともかく、地…

DQ2、伝説の「竜王の城」

DQ2の「竜王の城」、マップ上のアイコンが「城」だし前身であるDQ1のものが城だからそう呼ばれるのだが、プレイしたことがある人には分かるように、オリジナル版では入るといきなり洞窟、リメイク版でも壁もろくにない廃墟である。そのあたり、少なくとも地…

竜の・女・王

DQ3に登場する「竜の女王」は、DQ1の過去としてDQ3が作り上げられる際に、竜王ゆかりのキャラクターとして作られたものだろう。ラダトーム王ラルス16世から初代ラルス王がつくられたように、だ。しかしラダトーム王の方は~世という部分を除くという単純な手…

ゴーグル

ドラゴンクエスト2のゴーグルの謎

グロブス(球)と、光の玉と竜王と

光の玉をレガリアと見る 光の玉はアレフガルドのためのもの? 光の玉と太陽の石 光の玉を奪われて 光の玉はどこにある? DQ2での光の玉 光の玉をレガリアと見る レガリア(王権の象徴となる宝物、Wikipedia)の一つに、グロブス(globus)というものがあ…

竜王の城の連続性

DQ1とDQ2の竜王の城、この二つは、同じものがそのままあり続けたものか、それとも(一度はなくなって)再建されたものか、どちらでしょう? ラスボスが倒されると同時に消失してしまうラストダンジョンが多い中で、DQ1の竜王の城はオリジナル(FC)版もリメ…

ロトの剣の部屋(リメイク版の)

リメイク版DQ2で、竜王の城の中は洞窟になっている(地上の廃墟と最深部の宮殿を除く)。うち、ロトの剣のある部屋だけ、洞窟としても珍しいことに床が張られているのだ。*1 竜王の城 地下2階 同じリメイク版のDQ1では、ロトの剣の部屋は洞窟の普通の…

竜王はなぜ青肌なのか?

DQ1の竜王の人間形態は、なぜ肌色が青いのか? 無論、人のようであって人ではない魔物であることを端的に示すものであることは分かる。 ただ、発表当時(1986年)でもその認識でよかったのか、当時の青肌キャラクターを振り返ってみる。 「ドン・ドラキュラ…

DQ3の地名元ネタ一覧

DQ3(ドラゴンクエスト3)の、いわゆる「上の世界」は現実の地球をモチーフにしており、(カタカナで表される)地名にもそれぞれ元ネタがあります。しかし、その全てを網羅したものはネット上にはないようなので、私の納得する内容で、作ってみました。 …

ガルナとギアガの由来

DQ3の地名「ガルナの塔」と「ギアガの大穴」の由来を考えてみる。 ガルナの塔 ガルナの塔は、転職を司るダーマの神殿のすぐ北にあり、転職でしか成ることのできないDQ3唯一の上級職である賢者への必要アイテムである「悟りの書」が秘められている。つ…

テドンの由来

これほど年月が経ってもまだいい地名解釈が出てこないDQ3の村の一つ「テドン」、もう、死者のまちだからデッド(死)をもじったということでいいのではないかという気がしてきた。 ところで、テドンの岬というのは現実で言うところの喜望峰なんだろうけど…

ロトシリーズの神

ロトシリーズにおける神について、私なりにまとめてみたものです。 魔王たちに侵略を許す程度のもの そうでないとゲームにならないとはいえ、完璧な保護を世界や人類に与える存在ではないと分かる。 魔王やモンスターばかりでなく、ジバングのような不信心な…

大神官と平神官

DQ2では、ハーゴンは大神官と呼ばれている。なら悪魔神官は実は悪魔平神官なのだろうか?

脱げるムーン服

ロレムン要素は忘れない pic.twitter.com/gMf1PE0un2 — はる@原稿 (@haruhnak) 2020年3月24日 ムーンブルクの王女の服、結局はワンピースだから、首回りが緩いか、前側か背中側にボタンか何かがあって脱げるようになっているはずだけど、それを実際に描いて…

「ザ」・ドラゴンロード

「竜王一族には個人名がない」と、かなり前の記事で書いたけど(「竜王一族と個体名」)、英語版ではどう解釈されているか、見てみることにした。よく知られた、最終戦前のやりとりの英文は下記のとおり。 'Wellcom,主人公の名. I am the Dragonlord--king o…

ティンタジェル城とタンテジェル城

アーサー王の城とかいうティンタジェル城に関するニュースを目にして、そういえばDQ1の海外版では、城や町のラダトームが「タンテジェル」になっていたのを思い出した。 海外のDQ百科を見て、綴りを確認してもTintagelとTantegelでよく似ている。そう思…

DQ2のロトの剣はなぜ弱い(備忘)

表題の件は多くの人を悩ましてきた題材だけど、れさお氏、twitterで曰く、 ドラクエ2の世界では腰抜けのラダトーム王がご近所に住む竜王の曾孫に恭順の意志を示すためにロトの剣を差し出しすことを求められたけどニセモノを渡した説をボクは採用している。 …

29年目の不祥事

ドラクエ地方アレフガルドで、大規模な工事が行われていたことが発覚しました。 29年前 問題の土地は、このように、海沿いの低湿地でした。 22年前 しかし、そこに大規模な造成工事がなされ、現在は小高い丘となっています。 この上に建設された建物の地下で…

続・毒の沼地の変遷

私は未プレイでほとんど知らない、「毒の沼地の変遷」の続きとなる情報を、サイト「こんなのっぱら」の方から頂きました。大変ありがたいです。 多少編集しています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― DQ6 表フィールドには。所々に点々と…

毒の沼地の変遷

記事「『毒の』沼地」の追加のようなものです。 DQ1 DQ2 DQ3 DQ4 DQ5 DQ6~9についてはこちらの記事へどうぞ。 DQ1 南側、海の向こうにあるのが竜王の城である。この周りにあるのがドラクエ初*1の毒の沼地であり、世界観を印象付ける…

「毒の」沼地

ドラクエの「毒の沼地」は、なぜ毒の沼地なのでしょうか? ええと、何が言いたいかと言うと、ドラクエ世界で沼と言えば有毒であり、毒で穢された土地と言えば沼地と決まっていて、毒の森(『風の谷のナウシカ』の腐海みたいなもの?)も毒の草原もなければ、…

王位継承権のないムーンブルク王女

○関連記事 「王位継承権について雑感」 「『ドラクエ2キャラに33×3+1の質問』その三・ムーンブルクの王女」 DQ2で、ムーンブルクの王女はハーゴンを倒した暁にはムーンブルクを復興し女王になるものと、まあ、考えられているだろうと思う。上の質問…

ドラゴンの杖?

DQ5の主人公最強の武器「ドラゴンの杖」、これがドラゴンを象っているのは知っていましたが、頭と反対側の端がオーブを掴む腕のかたちになっていることは、つい最近知りました。個人的に言えば、シド―の尻尾の先が蛇の頭になっていたのと同じくらいびっく…

Dragonlord

DQ1の竜王、原案段階でのネーミングは「ドラゴンロード」で、英語版での名前もDragonlordでありますが、 そういえば、『ゲド戦記』での、ゲドら最高位の魔法使いの称号も竜王です(ドラゴンの言語であり、魔力を持った言語である「まことの言葉」の達人で…

封印のルビス

DQ2には、精霊ルビスと交信できる「精霊の祠」がある。あの海のただ中にあって、そこだけ水が弾かれて空気の柱と化している謎のあれである。*1 謎と言えば、ルビスは大地の精霊と名乗っているくせに、あのほこらは海にある。そもそもそれがおかしいのだ。…

それをすてるなんてとんでもない!

「それをすてるなんてとんでもない!」は、ドラクエでゲーム攻略上重要なアイテムを捨てようとした際に出るおなじみのメッセージですが、考えてみると、これは誰のセリフでしょう? 順当に考えて、気の迷い(=プレイヤー)のせいで捨てようかと思ったけど、…

ハーゴン神殿2階

「邪神の像を捧げる」のコメントでも触れましたが、ハーゴン神殿の2階に上る時、何が起きているのでしょう? 結論からいえば、邪神シドーの威力で2階にテレポートしていると見るのが妥当でしょう。 似たような例の、DQ1の竜王の城の玉座の後ろの時の隠…

宿と経済

ドラクエ世界の物価について論議する時、宿に相場がなく解釈が難しいとよく言われますが、 この「戦国時代の旅」というコラムに、 http://www.rekihaku.ac.jp/kenkyuu/kenkyuusya/kojima/journey.html 街道沿いの宿泊施設は、ところどころにあっても役に立た…