いまさらながら、DQ2のロトの子孫たちのうち、魔法を使える「サマルトリアの王子」と「ムーンブルクの王女」が、DQ3基準で見て、僧侶寄りなのか魔法使い寄りなのか考えてみました。
※並び順は取得順、うしろの「1」はDQ1勇者も使える呪文、「勇」はDQ3勇者も使える呪文ということを示します。
サマル
ホイミ(僧/1・勇)
ギラ(魔/1・勇)
キアリー(僧)
マホトーン(僧/1・勇)
ルーラ(魔/1・勇)
リレミト(魔/1・勇)
ベホイミ(僧/1・勇)
トラマナ(魔)
ベギラマ(魔/1・勇)
スクルト(魔)
ザラキ(僧)
ザオリク(僧)
メガンテ(魔)
つまり、僧侶呪文が6種、魔法使い呪文が7種でほぼ同数でどちら寄りということもないようです。
ムーン
ベホイミ(僧/1・勇)
ラリホー(僧/1・勇)
バギ(僧)
マヌーサ(僧)
トヘロス(1・勇)
ルカナン(僧)
キアリー(僧)
ベホマ(僧/勇)
リレミト(魔/1・勇)
イオナズン(魔)
トラマナ(魔)
アバカム(魔)
パルプンテ(魔)
僧侶呪文が7種、魔法使い呪文が5種で、やや僧侶寄りというところでしょうか? 僧侶の呪文ではないですが、「聖水」と同じ効果をもつトヘロスを使えるのも聖職者っぽいです。
しかし、1や3の勇者も使える呪文かどうか、という視点で見るとちょっと違って見えてきます。
サマルは、使える呪文13種のうち実に7種が1・3勇者も使える呪文ですから、「勇者」タイプと言えるのではないでしょうか。特に、1勇者の10種の呪文のうち、1にしかないレミーラを除くと、サマルが使えないのはラリホーとトヘロスだけです。
冒険に最低限必要な呪文は揃えている、とも言えます。
それに対し、ムーンは勇者たちにも使える呪文は5種で、残りは専門の呪文使いである僧侶や魔法使いだけの呪文であることを考えると、やはりサマルと比較して高度な呪文の使い手であると言えるのではないでしょうか。また、リレミト以降魔法使いの呪文ばかり覚える(つまり、魔法使い系でも高度な呪文ばかり覚える)というのも特記すべき点です。
思えば、DQ3以降の体系でみると、ムーンの覚えるイオナズンというのは、いきなり初級・中級・上級で分けた時の上級の呪文を覚えていることになるわけで、ここに何か感じるものはないでしょうか?
まあ、このころのイオナズンはウィザードリィで言うところのティルトウェイト(核爆発!)と同じで、大威力の攻撃呪文すなわち大爆発呪文という発想です。低威力の爆発呪文なんてありえない、ということなんでしょう。
追記
取得呪文はオリジナル(FC)版のものです。リメイク版ではムーンはトラマナ(魔)に替わってザオリク(僧)を覚えます。
雑記 2010/5/21
「何か感じるもの」ってもっともらしく本文で書いたけど、実は
「おれは僧侶をやめるぞ! 王子どもーーッ!! おれは僧侶を超越するッ!」 と石仮面ならぬベリアルの悟り(大魔道の悟りでも可)を手に咆えるムーン
みたいなイメージが真っ先に……発想が貧困だ
参考
同じ流れで別のことを考える人もいるものだ。心の変化に合わさって呪文を取得する、と。
きくめーし氏の2019年11月のツイート
そういやムンちゃんってさあ、魔法に長けててイオナズン覚える割りに炎系の魔法覚えないのってもしかして序盤の悲劇が起因してるとかそんな?
そんな辛いことある?
本来だったら炎の呪文覚えるはずだったのにどうしてもできない、やろうとすると頭がいたくなるとか
イオナズンは心が爆発しそうってことの現れで後半になってようやくアバカム覚えるのって心を完全に開くことができたってことの暗喩?
元ツイート
https://twitter.com/kikumesango/status/1191672610477621248