ムーンペタの人々と王女

吉祥あがた‏@agikichi
「ムーンペタの人々がムーンたんに対してドライすぎると思うんだが。」

と、いうツイッターでのつぶやきhttps://twitter.com/agikichi/status/370559038259335169について、別の解釈もできるんじゃないか、と思った次第を述べてみようと思います(いっぺん賛意しめしておいて何ですが、あくまで、こういう解釈もできる、ということで)。


 まず、吉祥あがた‏さんがこう述べられた理由は、二つあると推測します。
 一つ目が、ムーンペタの町にいて、ムーンブルクの王女を王女だと認識して発言してくれる人が、ムーンブルクの城から逃げてきた兵士(つまり身内で現地の人じゃない)しかいないことです。
 二つ目が、ムーンペタから先にどこへどうやって向かうべきか親切に示唆してくれる人がいないことです。

 では、これらに対する解釈を述べてみます。

 順序が逆ですが、二つ目から行きます。
 はっきりいえば、これは誤解で、教えるべきことを黙っている、なんてことはないです。
 ムーンペタの次に直接行くべきムーンブルクの位置については、ちゃんと教えてくれています。
 問題となるのはルプガナでしょうが、砂漠を越えて、海峡も越えてわざわざ行く、というのは一般人には想定外で、だれも思いつかなかったというところではないでしょうか(つまり、ローレシアサマルトリア方面から見たら、ムーンブルクで袋小路になっているという認識)。
 ここからはちょっとゲーム的な話になるのですが、ダンジョン内なら、一見通れないような仕掛け(トリック)があっても当然ですし、お宝があると説明がなくとも一生懸命挑みます。この場合、それをフィールド上でやっているので、フィールドには(あんまり)仕掛けがないと思っていると理不尽感がでるのだと思います(このあたりはサイト「CrownArchive」より)。
……しかし、ストーリー的に考えると、一体ロトの子孫たち何考えてわざわざドラゴンの角を飛び越えたのか、他に行き先がないという消極的な理由以外ないというのも確かに事実です。

 さて、一つ目に戻ります。
 さくら‏@sakuramioさんの言葉を借りれば、「姫様…!ざわざわ…」何て言う人がいないことが問題ですが、まずそもそも、そう言って貰うには周りからムーンブルクの王女だと認識されないといけない訳です(これもさくらさんの言葉を借りれば、「まさかの国民に顔を見せたことがない説」のようなものでしょうか)。
 が、ローレシアの王子サマルトリアの王子も含め、彼ら、顔見知り以外からは王子王女と認識されていないんじゃないかと。ルプガナの酔っぱらいからは「ねえちゃん」ですし、ドン・モハメからは「そちらの娘さん」です。つまりパッと見、お姫様とわかるわけではないと(竜王のひ孫とか精霊ルビスとか第六感もってそうな人?たちは別です)。

 と、なると公式イラストで三人ともでかでかと衣服にロトの紋章付けてるのは何かということが問題ですが、あれこそ公式イラストだから分かりやすく記号を貼り付けているんじゃないかと。本当にあんな格好で旅していたら、水戸黄門の印篭並みとはいかなくてもみな恐れ伏してもいいはずなのにそうなってない、囚人もビビらないし、ペルポイの闇商人もちゃんと「牢屋の鍵」というブラックな商品売ってくれるのがいい証拠ではないかと。

 では、王女の顔はムーンペタの町の人に知られているのかが問題ですが……DQ4のアリーナ姫の顔を、城下町サランの人たちも偽姫一行事件のフレノールの町の人たちも分からなかったことを受け入れてくれるプレイヤーならまあ納得してくれなくはないかと思います。

 結局、ムーンペタの人たちを薄情者と決めつけるだけの理由はないと思います。

 逆に、王女の方がムーンペタの町の人に正体を知らさなかった、という可能性もあります。
 上で、公式イラストを半分否定しておいてなんですが、そもそも頭巾というのは容貌を隠す定番アイテムです。
 それに、説明は一切ないですが、正体を明かさない理由はいくらでも付けられます。ハーゴンを倒すと言う無謀な旅に出て生きて帰れるのか分からないのに、あえて期待させる理由はないとか、下手に生存を明かしたら、ムーンブルクの復興やムーンペタの防衛や彼女自身の安全のために旅に出るのを引きとめられてしまうから、とかです。