竜王の「ひ孫」

DQ2に登場するキャラクターの一人に、「竜王のひ孫」という人物がいます。

かつての竜王の城に竜王ゆかりの人物を置こう、という発想は自然とは言え、なぜ、「ひ孫」なのか? 
DQ1から100年ほどしか経っていないのに4代目とは、世代交代速過ぎ、ドラゴンのくせに人間と同じしか寿命ないのか、と揶揄される彼ですが、では、これが「ひ孫」でなかったらどうなるでしょう?

例えば、「息子」とかだったら?

親子の縁というのは、ちょっと生々しすぎる。ぎらぎらと恨みに燃えてロトの子孫たちと戦ってしまったりしたら、ハーゴンとの争い、というメインテーマがボケてしまう。かといってまるっきり恨みなんかない、というのも(世の中にはそう言うキャラも沢山ありますが)なんか薄情というか軽薄というか。

そう思うと、記憶は残っているけど軋轢となるほどの怨恨は残っていない、とぼけた感じのキャラクターにするには、「ひ孫」ぐらい(※)にするしかなかないんじゃないかな、と、思うわけです。


※どうも英語版では、"Dragonlord's grandson"、つまり「竜王の『孫息子』」らしいです。


で、ここからは余談。

本文では、もし息子だったら、しか触れなかったけど、これが妻(未亡人)だったら?

生前は若い娘への浮気(ローラ姫)にも悩まされたけど、旦那の急逝後は受け継いだ会社、じゃなかった軍団を必死で頑張って維持してたところに現れたライバル軍団ハーゴン教団!

……ロトの子孫たちへの対応は、落ち着いたものにはなりそうにない。血が飛びそうだ。


まさかの生きてた本人……というネタは「キャラバンハート」で出てくるそうだけど、話を聞く分には怨霊みたいなもんだな。当然戦闘。 お付きが登場するのは面白いかもしれない。


(竜の女王を除く)竜王の一族が登場する商業作品というと、竜王の姉で黒幕の「竜貴妃」が出るもの(DQI秘伝 竜王バリバリ隊)しか知らないな。