封印のルビス

 DQ2には、精霊ルビスと交信できる「精霊の祠」がある。あの海のただ中にあって、そこだけ水が弾かれて空気の柱と化している謎のあれである。*1

 謎と言えば、ルビスは大地の精霊と名乗っているくせに、あのほこらは海にある。そもそもそれがおかしいのだ。

 では、どういうことか? 大地(≒陸地)の精霊であるルビス(の霊)が膨大な量の海水で封印されているという解釈はできなくもないんでは。

 いや、大地と書いて英語の"Earth"、つまりは「地球」というか「人類世界」の意味を込めているのだろうか? なら世界のどこでもいいわけである。そういえば、DQ6でも海底の城にいる。海が好きなだけか?


 ただ、ルビスは封印されている、つまり迫害されているという見方をしてみると、DQ2にはルビスに対する言及が少ないことに気づく。ペルポイの老人の、ルビスの守りの効能に対するものしかない。DQ3ではアレフガルド以降に限られるというのに、言及はけっこうあるのにである。このへんにもルビスの落魄れがあらわれているのかもしれない。
 そもそもなぜ教会で崇められる「カミ(神)」と別に精霊ルビスというものを置くことにしたのだろう? 神の特別な守りを得るために普通の教会ではなく特別な神殿に行かなくてはならない、で十分で、余計なものを増やしただけでないか?*2

 この点は、「ドラクエ考察関連のブクマ」中の「ローラ姫と精霊ルビスの謎」は参考になるかもしれない。

*1:ドラえもんの「水よけロープ」を使ったところとよく似ている。 水よけロープ ドラえもん - Google 検索

*2:FC版DQ1公式ガイドブック(ゲーム中ではなく)にはルビスが登場しているので、DQ2はその設定を踏襲したように見えるが、DQ1ガイドブックはDQ3のソフトより遅いので、それは後付けと思われる。