SF的日付

 月の10日を「とうか」、20日を「はつか」と呼ぶように、30日は「みそか」とも言い、転じて月の末日のこともそう呼ぶ。そして大まとめの年末は「大みそか」だ。

 しかし思えば、かつての旧暦(太陰太陽暦)では月の日数は29日か30日に決まっており、31日というのはあり得ない、馬鹿げているとしか聞こえない日付だった。そんな江戸時代までの人間に、12月31日は大晦日だと言ったら、SF的に聞こえるのだろうな、とふと気づいた。