王位継承権のないムーンブルク王女

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　ＤＱ２で、ムーンブルクの王女はハーゴンを倒した暁にはムーンブルクを復興し女王になるものと、まあ、考えられているだろうと思う。上の質問集でも、「（ムーンブルク城陥落前の）あなたの王位継承順位は？」となっているが、これは、ムーンブルク陥落後は王族唯一の生き残りのムーンブルク王女が王位を継ぐのが自明だからだろう。

　しかし、王女が王位を継ぐことが不可能だったらどうか？

　設定としては難しくない。日本の皇室始め世界のどこでもあったようにムーンブルク王家も男系主義だったら、とか、あるいは王に育てられてはいても庶子だとか養い子だとかである。

　そうすれば、王位なんて関係ない、ハーゴンに復讐するのだけが目的だ、な王女だとか、逆に法律や常識なんか関係ない、私が王位を継ぐんだ、な王女とか、バラエティが広がるんじゃなかろうか。

　いっそ、ムーンブルク王家もロトの勇者の男系で、実はローレシアやサマルトリアの王子がムーンブルクの（王女より上位な）王位継承権を持っている、という設定も面白いかもしれない。実質的に王位を継ぐためどちらかを婿にしようとする王女とか、さらには王位継承権者無しの混沌状態を目指してひそかに暗殺をたくらむのもすごいかもしれない。

　話はかわって、うちの「竜王のひ孫と」のムーンブルク王女ムラサキはどうなのかというと、

　あの世界では（江戸時代～近代の日本のような）基本的には長男が継ぐし男系優先だけど、少々事情があれば話は別、な決まり一辺倒ではなく融通利くところだと思っている。そしてムラサキは、下に跡継ぎの弟のいる長女で、家を継ぐことなど考えず、一王族として文化活動に勤しむつもりでいたと考えている。