帰還の呪文「ルーラ」

書き直しました。http://blogs.yahoo.co.jp/ryuougodai/66424793.html

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 前の記事http://blogs.yahoo.co.jp/ryuougodai/63534712.htmlでは、妙な前口上でバシルーラの呪文を作中の人物に使わせていましたが、あれはその場の思いつきではありません。

 今でこそあらゆる地点(とは言っても大半が城や町などの場所)に行ける呪文となったルーラですが、シリーズ最初のDQ1のルーラはラダトーム城へ、DQ2になっても最後に復活の呪文を聞いた場所に飛べるだけの呪文でした。
 つまりは、冒険の拠点(ベースキャンプ)であるラダトームローレシア、でなくば前進キャンプに飛べる呪文だということです。ここから発想を少し飛躍させると、拠点というものの最たるものと言えば、やはりその人の故郷でしょう。故郷へ避難する呪文、それがルーラ(の原型)ではないか、と思うのです。

 これだけではあまりに強引ですので、ほかの根拠も挙げます。
 まず、参考となったであろう古典RPGでもそのような呪文の例(D&Dの「ワード・オブ・リコール」・ウィザードリィのロクトフェイト/1981)があることです。
 そして、バシルーラの存在です。バシルーラで飛ばされるのは、パーティーを最初に組む場所であるルイーダの酒場と決まっています。

 ここから逆に、2以降ではルーラで行くことのできる先を登録することで、行ける場所が決まったり増えたりするのではと考えています。つまり、2で復活の呪文を聞くのは引っ越しの手続きみたいなもの、という解釈です。
 また、バシルーラをかけられたモンスターはどこか自分の巣へでも飛ばされているのでは、と想像しています。

 さて、そう思うと、3で勇者にバシルーラが効かないのは、彼(女)が帰るべき故郷をいずれ失う運命にあることを暗示しているようでもあります。

 もちろん、バシルーラの飛ばされ先がルイーダの酒場であることも含め、システムの都合であるのは百も承知ですが。