ロンダルキアへの洞窟

 「暗黒の神よ、そのしもべの求めるところによりて、巌なる扉を開きたまえー」
 ムラサキが祈りの言葉とともに「邪神の像」を捧げると、巨岩を上下に走る一筋の割れ目が、透明な巨人の門番がその力強い手を掛けたかのようにゆっくりと左右に開きだした。
 「二度目ですね……」
 サスケが誰聞くともなくつぶやいた。
 「何わざわざ言ってんだ?」
 ロウガは、年長の親戚にも遠慮のない突っ込みを入れた。
 「いえ、おとぎ話を思い出しましてね」
 「どんな?」
 「盗賊たちの宝の秘密の隠し場所をみつけた男の話ですよ。魔法の扉をあける合言葉を偶然知った男は、一度は宝を拝借することに成功したのですが……」
 「ですが?」ロウガは続きを促した。
 「二度目に入ったあと、肝心の合言葉を忘れて閉じ込められた男は、戻って来た盗賊たちに殺されてしまったのですよ」
 「いいっ?」
 ロウガの顔が渋くなった。




と、いうわけで当方のところのキャラクター http://blogs.yahoo.co.jp/ryuougodai/60435194.htmlを使ってちょっと書いてみましたが、ロンダルキアの洞窟と言うところ、シナリオ上、どうしても2回は訪れなくてはいけない場所なのです。まず、5つの紋章の最後のものとなる「命の紋章」を入手するので1回です。そこで一度戻って「ルビスの護り」を入手した後、洞窟を完全に突破してロンダルキアに到達するのが2回目です(※1)
 これの何が問題かと言うと、ゲーム上では人はいないとはいえ(※2)、ロトの鎧や稲妻の剣のようなものが置かれている所が本当に無人でいいのか? あそこにいる「ハーゴンの騎士」やら「地獄の使い」やら「パーサーカー」やらはただの知性の無いモンスターなのか? ということです。私のようにあの洞窟はハーゴン軍の基地なのだ、と考える人間にとっては、あの岩山を開く大層な門を2回もただ通して侵入されるって、ハーゴン軍はあまりにもマヌケじゃないか、少しは頭働かせて警戒しろよ、と思うわけです。
 かといって、2回も強行突入、というのも主人公たちがあまりに強引すぎるし、悩むところです。

 「ロトの鎧」も「稲妻の剣」も「命の紋章」も、「邪神の像」で封印した中にあるし、万が一突破されても凶悪なモンスターがいるし安全、ということで放置してある、と素直に考えといた方がいいのでしょうか。


※1 オリジナル版の話。リメイク後は「命の紋章」のありかが変わり、あの洞窟はロンダルキアへ行くためだけのものになりました。参考http://blogs.yahoo.co.jp/ryuougodai/44459340.html
 オリジナル版でも、理屈の上では、紋章を取ってそのまま突破し、ルーラの戻り先を「希望のほこら」にしておけば、「ロンダルキアへの洞窟」に入るのを1回で済ませることは可能です。しかしこれ、攻略情報を知っていること前提ですからゲーム的過ぎますね。

※2 リメイク後は、あの中にハーゴンの神殿から逃げてきた人がいたりします。でもあの洞窟がどんな場所かは説明してくれていませんね。
 「こんなのっぱら」の『ダンジョンで暮らす』より
http://noppara.michikusa.jp/dq02/dq02_00.001.html