以前の記事の焼き直しです。
今でこそあらゆる地点(とは言っても大半が城や町などの場所)に行くことのできる便利な移動呪文となったルーラですが、そのベースにあるのは、冒険の根拠地・故郷へと帰還・避難するというものではないかと考えます。別の言い方をすると、ルーラの呪文とは、自在に飛行して移動するようなものではない、と思うのです。
検証してみましょう。
まず、シリーズ最初のDQ1のルーラは、冒険の開始地点であり、復活の呪文を得る場所でもあるラダトームへ瞬間移動するだけの呪文でした。
次いで、DQ2のルーラは、移動可能な地点こそ増えましたが、実際に移動できるのは最後に復活の呪文を聞いた場所だけでした。つまりは、冒険の目下の拠点へ移動するものと考えていいでしょう。
次いで、DQ2のルーラは、移動可能な地点こそ増えましたが、実際に移動できるのは最後に復活の呪文を聞いた場所だけでした。つまりは、冒険の目下の拠点へ移動するものと考えていいでしょう。
このように、この2作ではルーラは冒険の根拠地に移動するものでした。
そして、DQ3。この作品から、ルーラは自在に各地を飛び回れる呪文へと変化しました。しかし、この作品でも、ルーラが根拠地へと帰還するための呪文であるという性質は、少し違う形ながら表れています。
まず、ルーラで移動可能な場所です。およそどこへでも行けると言っても、その場所はそのキャラクターが足を踏み入れたことのある場所に限られます。つまり、馴染みがあって拠点となりうる地点に限られると言うことです。
特筆すべきは、戦闘中に緊急避難として使うルーラです。この場合、大元の根拠地であるアリアハンへと移動するのです。
そして、ルーラの変形であるバシルーラの呪文で戦闘から排除された仲間は、やはりアリアハン(ルイーダの酒場)に飛ばされます。
まず、ルーラで移動可能な場所です。およそどこへでも行けると言っても、その場所はそのキャラクターが足を踏み入れたことのある場所に限られます。つまり、馴染みがあって拠点となりうる地点に限られると言うことです。
特筆すべきは、戦闘中に緊急避難として使うルーラです。この場合、大元の根拠地であるアリアハンへと移動するのです。
そして、ルーラの変形であるバシルーラの呪文で戦闘から排除された仲間は、やはりアリアハン(ルイーダの酒場)に飛ばされます。
しかし、これだけではゲーム中に起きることの解釈に過ぎません。
ですので、ドラクエが参考にしたであろう古典RPGにも、そのような魔法の例(D&Dの「ワード・オブ・リコール」・ウィザードリィのロクトフェイト/1981)があること、また、海外版ではルーラはreturnと訳されていることを、根拠として挙げたいと思います。
ですので、ドラクエが参考にしたであろう古典RPGにも、そのような魔法の例(D&Dの「ワード・オブ・リコール」・ウィザードリィのロクトフェイト/1981)があること、また、海外版ではルーラはreturnと訳されていることを、根拠として挙げたいと思います。
以下余談。
と、いうことで、バシルーラをかけられたモンスターは(公式ガイドブックでは「異次元の彼方へ吹き飛ばしてしまう」とされていますが)自分の巣へでも飛ばされているのでは、と想像しています。
また、3で勇者にバシルーラが効かないのは、彼(女)が帰るべき故郷をいずれ失う運命にあることを暗示しているようでもあります。