「なあなあ、ひ孫。ひ孫はなんでそんなに『びじん』なのに、さいしょの時わざわざ顔隠してたんだ?」
遊びに来ていたローレシアのロウガにそう真顔で問いかけられて、竜王のひ孫・リュオは思わず顔を赤らめた。
「あんとき行けって言われてたら、オレ、すぐハーゴンの奴たおしてたかもしれないぜ?」
「あ、それは、その、えと……」
「バカねぇ」ムーンブルクのムラサキが口を挟んだ。「仮面しててもあんなに挙動不審だったのよ? 素顔だったら『我がものになれい』とかなんて、とっても言えなかったわよ」
遊びに来ていたローレシアのロウガにそう真顔で問いかけられて、竜王のひ孫・リュオは思わず顔を赤らめた。
「あんとき行けって言われてたら、オレ、すぐハーゴンの奴たおしてたかもしれないぜ?」
「あ、それは、その、えと……」
「バカねぇ」ムーンブルクのムラサキが口を挟んだ。「仮面しててもあんなに挙動不審だったのよ? 素顔だったら『我がものになれい』とかなんて、とっても言えなかったわよ」
「し、失礼なことを言うのではないでゅら!」
「でゅら?」リュオの言葉尻を、ロウガが繰り返した。
「でゅら?」ムラサキも、ロウガと顔を見合せながら繰り返した
「「でゅら♪」」二人がリュオに笑いかけながら、声をはもらせた。
「むーっ!」声もあげられずに怒るリュオを見て、二人は更に笑った。
「はい、二人ともそれぐらいにして」サマルトリアのサスケは、ロウガとムラサキをたしなめると、リュオの両腕の間に抱きとめ顔を自分に向けさせた。「ほら、目は口ほどに物を言い、って言いますからね、リュオさんが口下手でも、私もロウガもムラサキも、みんな味方してますから」そうやってリュオをなぐさめた。
「でゅら?」リュオの言葉尻を、ロウガが繰り返した。
「でゅら?」ムラサキも、ロウガと顔を見合せながら繰り返した
「「でゅら♪」」二人がリュオに笑いかけながら、声をはもらせた。
「むーっ!」声もあげられずに怒るリュオを見て、二人は更に笑った。
「はい、二人ともそれぐらいにして」サマルトリアのサスケは、ロウガとムラサキをたしなめると、リュオの両腕の間に抱きとめ顔を自分に向けさせた。「ほら、目は口ほどに物を言い、って言いますからね、リュオさんが口下手でも、私もロウガもムラサキも、みんな味方してますから」そうやってリュオをなぐさめた。
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ももこさんに頂いた線画に着色させてもらったものに、ちょっとストーリーつけてみました。元ネタは「まおゆう(魔王『この我のものとなれ、勇者よ』。勇者『断る!』。」です。