この記事は、続「聖なる守り→ロトのしるし」と「ルビスの守り」の記事で触れたことを詳しくしたものです。ツイッターでツイートしたものを編集・修正しています。
「わたしの名は ロト。 わたしの 血を引きしものよ。
ラダトームから見える 魔の島に 渡るには ３つのものが 必要だった。
わたしは それらを 集め 魔の島に 渡り 魔王を 倒した。
そして いま その３つの 神秘なるものを ３人の 賢者に 託す。
彼らの 子孫が それらを 守ってゆくだろう。
再び 魔の島に 悪が 蘇ったとき
それらを 集め 戦うがよい。」
ＦＣ版ＤＱ１の「ロトの石板」のメッセージ（かなを漢字に直しています、以下同様）
上記のように、ＤＱ１では魔の島（竜王の島）に渡るのに三つの品物が必要で、それらを預かる三人の賢者（の子孫）がいることが述べられています。
しかし、ＤＱ１の作中情報だけでは、私にはどうもしっくりきません。
さて、このメッセージ、「虹のしずく」を作るためのアドバイスであることに異論がある人はいないと思います。
その、虹のしずくに関連する賢者は確かに３人います。ラダトームの太陽の石の人と、雨のほこらの雨雲の杖の人と、聖なるほこらの人です。このうち前の二人はメッセージにある３人の賢者たちの一員に違いないでしょう。問題は聖なるほこらの人です。
彼を賢者の一人と数えるとすると、品物の３つ目は虹のしずくでいいのでしょうか？
なんというか、材料とその産物を通算して数えて三つと言うのは妙だと思います。今日のご飯は３品、卵とご飯と卵ご飯、と言われても納得できないようにです。
「雨と 太陽が 合わさる時 虹の橋が できる。
古い 言い伝え ですわ。」
ラダトーム城の女性
そもそも、聖なるほこらの人は虹のしずくを預かっているわけではありません、作ってくれるだけです。なら、作り方のマニュアルないしそのための設備が例の品物だと言うのでしょうか？
「ここは 予言所。 聖なる ほこらを見つけたか？
（はい）
「雨と 太陽が 合わさる ほこらじゃ。」
リムルダールの老人
逆に、竜王の島に渡るのに必要な品物の方から考えるとします。太陽の石と雨雲の杖は確定として、あと一つ、ロトのしるしが三つの品物の一つなのでしょうか？
そう仮定した場合の問題は、よく知られているように、ロトのしるしは毒の沼地に放置されていて、誰も預っていない、つまり担当する賢者がいない点です。
メルキドの神殿で、ロトのしるしの場所を教えてくれる老人が賢者なのか、あるいはこの家系は断絶してしまったとでも言うのでしょうか？
それに、ロトのしるしは、虹のしずくを作ってもらう身分証明には必要でも、材料ではないでしょう。材料として強調されるのは雨と太陽ばかりです。
そういうことでしっくりこないわけです。
ネットでざっと見た限りでも、虹のしずく派とロトのしるし派があるようです。
ちなみに、ＤＱ２５周年記念本の「冒険の歴史書」では、聖なるほこらの人を賢者の子孫にカウントしています
ただ、虹のしずくの材料については、こういうセリフもあることにはあります（聖なる守り＝ロトのしるし）。
「魔王の島に 渡るには 太陽の石 雨雲の杖 聖なる守り
この３つが 必要じゃ。」
ＦＣ版ＤＱ３より、メルキドの神殿の老人の談
ただ、身分証明として以外に必要なのかは、この時代の聖なるほこらの賢者のセリフ（ＤＱ１のものとそっくりです）を聞いても分かりません。分かるのは、この三つが揃わないと、虹のしずくがもらえないことと、虹のしずくが手に入ると太陽の石と雨雲の杖は道具欄から消えてしまうのに、聖なる守りとロトのしるしは残ることです（世の中には反応を促進するけど、それ自体は変化することのない「触媒」というものがある。ロトのしるしがそれに当たると考えることはできると思う）。
そして……
この画像、最新版（剣神版）のローラ姫が三つのアイテムを使って何か技を使っていますが、太陽の石・雨雲の杖・虹のしずくに見えますね。モンスターバトルロードの「王女の愛」なるカードだそうです。
さて、どうにか、賢者の子孫は太陽の石の人と雨雲の杖の人と虹のしずくの人だけど、品物は太陽の石・雨雲の杖・ロトのしるし、という解釈ができないかと考えてみました。
虹のしずくの人が、真のロトの子孫なら発見できるはず、と一旦預ったロトのしるしをあの沼地に置いてきた、というのはどうでしょう。雨のほこらの人も銀の竪琴をとってこい、という課題をだしていることですし。
そんなことして、もし関係ない人に拾われたらどうするのか、という心配は無用です。神の御加護により、真の子孫以外は発見できるはずがないからです！（アーサー王の石に刺さった剣や、ゴルディアスの結び目のように）
「三つの秘宝と三人の賢者、の蛇足 - 竜王五代」もあります。
