ほこらっつうと

 
ドラクエ2のほこら
 「竜王のひ孫と」シリーズを書いていて「ほこら」に触れるところがあって、改めて気になったんだけど、日常用語のほこらとRPG用語のほこらってズレてるよね?
 日常用語のほこらっつうと、お地蔵さんとかお稲荷さんとかがまつってある、人一人入るのも難しそうなちっこいお社(やしろ)のことだよね?*1
 でもRPGのほこらっつうと、人里離れたところにある小さい建物一般のことだ。もちろん神聖な雰囲気を漂わせてるのも多いけど、人が何人も入れる、というその時点でほこらと違うと思う。*2 *3
 具体的にいえば、RPG用語の「ほこら」を作った元凶っぽいDQ1を例にすれば、「雨のほこら」は隠者の庵か何かだろうし、「聖なるほこら」(神聖じゃないほこらがあるとでも言うのか?)はもう神殿と呼んでもいいんじゃないかと思う。

 ま、けっきょく何が言いたいといったら、ほこらという語感が自分の感覚と合わないから、「竜王のひ孫と」シリーズではちょっと呼び変えちゃうよ、ってことね。( ほこらの名前 - 竜王五代

 

 に、してもドラクエのほこらって、十字書いた石碑(というか、お墓)にしか見えないね。あとのシリーズやリメイクなどを見るには、石造りの建物の上に十字の石碑が掲げられている、ということらしいけど。いやその建物のセンスどうなんだ。

 

 

追記
 拍手で賛同してくれる人求めたら、'10/8/26からの4日間でももこさんなど延べ5人の方の賛同拍手いただきました。自信づけられます。ありがとうございます。
追記2 '20/5

 本文でも触れられているけど、神聖でさほど大きくもない建物、ということなら、やしろ(社)という言葉もあったのではないだろうか。同じ3文字だし。いおり(庵)もものによってはアリか?

追記3 '20/5

 「ほこら」にしろ「やしろ」にしろ、何かが祀られている施設のはず、である。実際DQ1ではすべて、といっても二つしかないが、「雨のほこら」で雨雲の杖が、「聖なるほこら」は虹のしずくが祀られている(ようなものだ)。
 しかしDQ2やDQ3では、そういう神聖な施設は(教会のあるところ含んでも)少数派で、むしろ多いのが旅の扉のあるほこらである。確かに旅の扉は神秘的で、そういうものを祀ってもおかしくはないのだが。
 ただそうするとお地蔵様並に旅の扉信仰というのがポピュラーということにならないか(しかし、旅の扉の神というものを想定しなくてはいけない理由はないと考える。道祖神が道というものに対する信仰の擬人化であるように。ただ、旅の扉の作り手が祭り上げられていてもおかしくない)。

追記4 '21/12

 ゲームのデザインにおいて、堀井雄二さんはほこらの略号としてSの一字を用いている。これはやはりshrineかsanctuaryのSなんだろうな。

補足

 近所のもの。ほこらってこんなんだよね。

実在のほこらの写真

 どこか分かっても、つっこまないでね。

*1:祠 - Wikipedia

*2:「1)人工的な建造物。大抵、神々などを祀っている場所。~」RPG大辞典倉庫Lv5 ほ

*3:「祠(ほこら)とは、神を祀る小規模な殿舎・祭壇を指す。/FFでは、神々しい雰囲気の小さな洞窟や建物等の場所がよく「ほこら」と呼ばれている。」 地名・地形/【祠】 - ファイナルファンタジー用語辞典 Wiki*