世界の中心で破壊を叫んだけもの

「下の世界」についての神話的想像メモ

スケッチ1

 DQ1世界の中央にあるのは竜王の島。



 ついでに。
 「始めの国」アレフガルドの中央にある小島とくると、岩山や砂漠ばかりの荒れ果てた土地とはいえ、いやだからこそ、日本神話でいうところのオノゴロ島のように、世界創生の最初の土地であったりすると嬉しい(さてルビス様は矛をかき回したりするのだろうか?)。
 さらについでに、そういう土地だからこそ構造的にほころびがあって(魔王の爪痕のこと。縫い目みたいなイメージ)、ゾーマ異世界から突入してきたと考えるのはもっと楽しい。

続き

 さらに日本神話の設定をなぞってみる。

 ギアガの大穴から降り立った精霊ルビスは、虹のしずくをもって虹の橋を架け、そこからロトの剣を以て混沌をかき混ぜて、まず竜王の島を生み出した。ゆえに、いかに封鎖しようとも虹の橋の前に竜王の島の結界は解ける。ロトの剣竜王の島、あるいは多少外れてもラダトームが定位置であり、ロトの剣が定位置にあることで混沌の封印がなされる。

言い回し

「精霊女王ルビスと八百万やおよろずの精霊」

スケッチ2(2023年5月記す)

精霊ルビスが、独りギアガの大穴より天下ると、一面混沌が揺蕩っていた。ルビスはまず虹のしずくを用いて虹の橋を架け、足場とした。そしてルビスの剣を混沌に突き刺し、引き上げると、剣の先から落ちた滴りが凝り固まって島が生まれた。その島には剣が刺さった跡が傷として残った。これが「魔の島」である。次いで、剣を一回しすると輪の形に島が生まれた。これがアレフガルド諸島である。更に一回しして生まれたのが、ローレシアムーンブルクデルコンダルベラヌール諸々の島々である。