世界の半分

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(イラストはももこさんhttp://yaplog.jp/pikacyu64/archive/649が描いて下さったものです。ちょっと拝借)


 DQ1の勇者は、アレフガルドの国を譲るというラダトーム王の誘いを断って、自ら国を築いたわけですが、
 DQ2から考えてみるに、そのローレシアサマルトリアムーンブルクの三か国を合わせると、DQ2世界の約半分になると言ってもいいのではないでしょうか?(面積、5王国のうちの3王国、人間の住む(住んでいた)12の城・町のうちの5つ)
 「世界の半分」、というと竜王が取り引きに持ち出したものです。つまり、1勇者はラダトーム王ばかりでなく竜王の誘いも断って自力で叶えたわけです。

 ここから想像をたくましくすると、勇者は実は世界の半分を受け取っていたのではないだろうか?
モンスターが現れたのも、世界が成長しようとするひずみが形になったもので、勇者が世界の半分を受け取り旧世界アレフガルドと海のかなたの新世界に世界分裂が起きたことで、ひずみの中心である竜王も消えたのではないか……などと思ってみたわけです。
 そう思うと、エンディングでラダトーム王が「(1勇者は)世界を治めるにふさわしい」と、おそらくアレフガルドを指して「世界」という語を用いていることも意味があるように見えてきます。

○ネタもと
 細胞分裂/新大陸(アメリカ)/うぶめ説話

○追記
 謎の女から預った、抱いているうちにどんどん重くなる赤ん坊、実はその重みはお産の重みであり、耐え切った勇敢な男には謎の女(妖怪・氏神など)から怪力を授けられる……というのがウブメの説話である。
 ならば、世界が生まれる苦しみに見合う苦難とその見返りが、竜との闘いと一国の王の座というのはなかなか相応しいのではないか。