『ドラゴンキラー売ります』のアラ

面白く読んだからこそアラが目に付くので書いておく。勘違いだという指摘か、巧妙な解釈があれば教えてほしい。
ものは、海原育人先生の、『ドラゴンキラー売ります』である。

(以下、ネタばれ)

 

本作では、超人「ドラゴンキラー」の一人が、自分がドラゴンキラーだと言う記憶を失わされ、ただの人間だと思い込まされて、潜伏工作に出される。しかし、それすぐにドラゴンキラーだとバレるので無理では、と思う。

何故なら、「ドラゴンキラー」には下記のような特徴があるからである。

まず、凄まじい身体能力を持つこと。具体的には怪力、敏捷性、そして銃にも傷一つつかない防御力である。
反射的にとんでもない動きするんじゃないか、と思わないでもないけど、まあ、これは自分が普通の人間であると思いこんでいれば、無体な力は出さないのかもしれない。防御力も実際撃たれたり斬りつけられたりしなければ分かりようがないからこれはOK(作中ではもう少しで撃たれるところだったけど)。


しかし、こちらは問題である。ものすごい大喰らいで、しかもエネルギー補給しないと、三日でガリガリに痩せ細った飢餓状態になることがである。
何しろ最低10人前、上を見ればきりがないという食欲である。たとえ人間だと思い込んでいて一般人並みの食事しか取らなくて、食事の量でばれなくても、そうしたら一、二日のうちに見るからに痩せていくというのが問題である。

何か、エネルギーを貯蔵させておく方法があるとしないと説明つかないけど、う~ん、太るだけですぐ痩せる問題は解決しないんじゃないかと。

もとよりラスボスに頭悪い(力任せ)感があるけど、それが加速してしまう。