「凍りのくじら」辻村深月・著

私には合わなかった一冊。 「わたしのリミット」に似ていると聞いたので試しに読んでみたが、片親を亡くした女子高生が、不可思議な形でその親と再会する、と、おおざっぱに纏めれば同じとは言える。 しかし、主人公の性格が斜に構えすぎで周りを見下してい…

ガルナとギアガの由来

DQ3の地名「ガルナの塔」と「ギアガの大穴」の由来を考えてみる。 ガルナの塔 ガルナの塔は、転職を司るダーマの神殿のすぐ北にあり、転職でしか成ることのできないDQ3唯一の上級職である賢者への必要アイテムである「悟りの書」が秘められている。つ…

一人称ちゃん

一人称代名詞(「ぼく」「わたし」のたぐい)に、「ちゃん」とか「様」とかの接尾詞をつけたもの、つまり「ボクちゃん」とか「俺様」には、二つの使い方がある。 まず、自称として。ナルシシスティックなものとして使われる。 次に、他称として。たとえば自…

「竜王のひ孫と」呼称表

前の記事が呼び方に関するものなので、ついでと言ってはなんですが、うちのところの呼称表を作ってみました。 ロウガ サスケ ムラサキ リュオ ローレシアのロウガ オレ ロウガ ロウガ ロウガ殿 サマルトリアのサスケ サスケ 私(読みは「わたし」) サスケ …

「折木」と「伊原」

米澤穂信先生の<古典部>シリーズでは、主要登場人物である古典部メンバー4人の互いの呼び名は、皆が皆ちがっていてそれぞれの個性や距離感を表す面白い小道具になっています。*1 その中で誰と誰との間が一番遠いかと言えば、これは互いを名字の呼び捨てで…

テドンの由来

これほど年月が経ってもまだいい地名解釈が出てこないDQ3の村の一つ「テドン」、もう、死者のまちだからデッド(死)をもじったということでいいのではないかという気がしてきた。 ところで、テドンの岬というのは現実で言うところの喜望峰なんだろうけど…

コロナっ禍は三文安

マスクをしていると、買い物するにしろ何にしろ楽しさが三割安になる気がする。 要は、わずらわしくて不快なせいだな。 付け加えれば、マスクをしないといけないとなれば、店に入ることさえおっくうになる。「新しい生活様式」だろうがなんだろうが、こんな…

竜王のひ孫と(その一・ラダトーム)

DQ2の二次創作である「竜王のひ孫と」シリーズの一番始めです。 宿敵・大神官ハーゴンへの手がかりを求めて、いよいよ港町ルプガナより大海に乗り出し、古都ラダトームを訪れたロトの勇者たち三人。そこで、勇者の一人・サマルトリアのサスケは気掛かりな…

ロトシリーズの神

ロトシリーズにおける神について、私なりにまとめてみたものです。 魔王たちに侵略を許す程度のもの そうでないとゲームにならないとはいえ、完璧な保護を世界や人類に与える存在ではないと分かる。 魔王やモンスターばかりでなく、ジバングのような不信心な…

ハーゴン教団の幹部たち

種類数 DQ2とDQ5、ともに宗教組織が敵役ということで、比較して見えてくることもあります。 その一つが神官系のザコモンスターの種類で、DQ2は魔術師系3種と地獄の使い系2種の5種も登場するのに、DQ5には悪魔神官1種のみ*1、加えて、DQ5の方がモンスター…

「本と鍵の季節」米澤穂信・著

高校生男子の図書委員二人が、駄弁りながら友情と推理を深めていく連作短編集です。舞台がら、本と図書室・図書館がネタになった編も多めです。 割と常識的で善人、顔も体格も(ついでに名前も)平凡な堀川次郎(語り手)と、普通の学生から一歩踏み出したニ…

「わたしのリミット」松尾由美・著

松尾由美の物語「わたしのリミット」の感想と考察各種(長文)

ブログ継続日数?

作ってからしばらく気づかなかったけど、はてなブログには、投稿者だけわかるものとして、「継続日数」なるものがある。その日まで何日「継続」してブログに投稿したか、という数字である。 意味は分かる。毎日連続して投稿すれば数字が伸びるから、それを奨…

帰ってきたお兄ちゃん

お兄ちゃんが帰ってくる、それも悪の大神官ハーゴンを討ち果たしての堂々の凱旋だという、お兄ちゃんたち(親戚なローレシアの人とムーンブルクの人が一緒に戦ったのだ。わたしもついて行きたかった)よりも一足先に着いた飛伝*1からの知らせに、王様である…

ブログ「竜王五代」の案内

ブログ「竜王五代」自体の解説ページ

大神官と平神官

DQ2では、ハーゴンは大神官と呼ばれている。なら悪魔神官は実は悪魔平神官なのだろうか?

「おまえさま」で「あにさま」

自分の書いているシリーズ「竜王のひ孫と」の設定でそうしたものだから、義兄妹で結婚して、という設定がちょっと気にかかっている。 特に、呼び名がどうかわるものか、という点がである。そういえば、藤沢周平先生の「たそがれ清兵衛」、相いたわる仲の良い…

『B と B』より、雑な連想

yuuki-rinrin.cocolog-nifty.com 上記は「美女と野獣」の原題"La Belle et La Bete"、あるいは英訳の"Beauty and the Beast"は綺麗に頭韻を踏んでいるのに、和訳された題名はバラバラで残念だなぁ、というブログ記事です。まあ、同感。ビューティー&ビースト…

脱げるムーン服

ロレムン要素は忘れない pic.twitter.com/gMf1PE0un2 — はる@原稿 (@haruhnak) 2020年3月24日 ムーンブルクの王女の服、結局はワンピースだから、首回りが緩いか、前側か背中側にボタンか何かがあって脱げるようになっているはずだけど、それを実際に描いて…

金字「塔」?

「洞窟・塔というと」からの連想です。 ピラミッドのことを「金字塔」とも言いますが、横から見ると三角形だから「金」という字(の上半分)みたいなので「金字」というのはまあ分かります。 よくわからないのが「塔」という部分、ピラミッドが建造物である…

洞窟・塔というと

「ほこらっつうと」の記事にならえば、日常用語の洞窟や塔とRPG用語のそれもズレてないだろうか? つまりは、地下にあるダンジョンを洞窟と言い、地上にあるダンジョンを塔と呼んでいないか、ということである(コメント)。 洞窟について 自分のイメージで…

♪とししーたの男の子

パロディ

シレネッタって、なに?

シレネッタってなんだろう?

「下津山縁起」米澤穂信・著

報告書・新聞記事・日記などの一片を集積して作り上げていくスタイルの、SF、だろう。よくできているとは思うけど、小松左京先生の博覧強記なら、もっともらしさがさらに増したのではないかと思う。 メモ 文春文庫のアンソロジー「時の罠」所収。 冒頭の「草…

抹茶味は美味くないなぁ

ライトミールブロック しっとり抹茶味 -イオンのプライベートブランド TOPVALU(トップバリュ) - イオンのプライベートブランド TOPVALU(トップバリュ) ↑売れ筋っぽいので一つ買ってみたのだけれど、抹茶の味が強くて、私の舌にはあわなかったなぁ。やっぱり…

トロンの兄

「オトメディウス」のエリュー・トロンには兄がいる設定になっている。この人物、ずっと謎の人物だと思ってきたけど、トロンが「ツインビー」のパステルのオマージュキャラであることに思い至れば、パステルにライトという「お兄ちゃん」がいる設定をなぞっ…

値引き

見切り商品の値引きはよくあるけど、100円もしないパンの、3パーセント値引きというのは初めて見た。つまりは2円か3円引きというだけ! ほとんど意味ないのに、値引きという文字に惹かれる人は(私を含め)多くいるんだろうなぁ。今回は危うくとどまったけど…

寒柿

柿の時期ももう終わり。すっかり収穫された木が大半だけど、葉も落ちたのに深紅の実だけがたわわに残っている木も見かける。せっかく実らせたというのに、柿の木も報われない。

サンガリアの缶コーヒー

自分は安いもの好きで、安かろう悪かろうのワナによくはまっているけど、サンガリア(SANGARIA)のブラック缶コーヒーもその口だった。苦くてまずかった。

あんぽ柿

「あんぽ柿」を初めて食す。妙な名前だが、要は半生で柔らかい干し柿。蜜のような濃厚な甘さがうまい。