シーン

二人で留守番

ムラサキ:何故あたしとロウガの二人っきりなのかしら? ロウガ :ベラなんとかの町でサスケが倒れたから? ムラサキ:うん? なんか違うわよ。そうじゃないでしょ? ロウガ :あ、思い出した! ひ孫がサスケと一緒にぼうけんに出たから、オレたちはひ孫んち…

竜王城の危機・その一

勇者ロトの子孫たち3人が、ついに悪の元凶・大神官ハーゴンを倒すという、最後にして最も険しい征旅に出てより数週間、竜王のひ孫・リュオは毎朝欠かさず、彼らの無事を天なる神と大地の精霊ルビスに祈っていた。 祈りが終わると、たまらずそおっと様子を窺…

ロトの装備の動き(1→2)

「竜殺しの」コロウは、いわゆるロトの装備5品のうち、盾以外の、剣・兜・鎧・しるしの4つを集め、竜王を倒した。 その後、彼は後のローレシアへ旅立ったわけだが、ロトの剣はラダトームに残された。(平和が戻ったので)何かを倒すための武器は不要、守る…

新制服で行こう!

この前のバレンタインでももこさんから頂いたイラストです。「ムラサキは、ぜったいりょういきを そうびした!」ですね。上着がゴージャスなだけに、ふとももが眩しいですね。ありがとうございます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 保険医…

がっかりリュオ

2012年のお正月に振ったネタをももこさんにイラストにして頂けました。こういうのっていいですね。 ①「ドラゴン」って凄い職業があるそうよ。 ②でも、見た目は変わらないよ。 ③えっ ④まあまあ それにしても、ロウガが割り食ってますね~。彼は驚いてばっかり…

ひ孫の日記(DQ2二次創作)

独立したSSです。 ×月×日 悪魔神官が家賃の取り立てにやってくる。竜王の城はもともと儂のものなのに。 今に見てろよ。 ×月×日 いよいよ、噂に聞いていたロトの子孫たちがやってきた。この城のモンスターも決して弱くないのに一番奥の儂のところまで平気で突…

2012年おめでとうございます。

年頭からももこさんが贈って下さいました、ありがとう&助かります。これで今年もイケる! そして、昨年このブログに来て下さった方、お付き合いして下さった方、そしてこれからの方皆さま、よろしくお願いいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――…

ラダトームの市場にて・バリエーション

「ラダトームの市場にて」のあたりでありえたかもしれない1シーンが頭に浮かんだのでちょっと書いてみました。外出用の頭巾姿のリュオと、彼女に出くわした三人です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「あれ?」ロウガが突然素っ頓狂な声を上…

サマルトリア王家の家系図

二次創作設定資料

Doragon's Quest(「竜王のひ孫と」原型)

これは、「竜王のひ孫と」の元となった構想です。古いノートが出てきたので、ちょっと整理して書いておこうと思います。 ○タイトル いうまでもなく「ドラゴンクエスト」のもじりですが、「ドラゴンによる探索の旅」の意味を込めてあります。 ○設定 善の神ミ…

竜王の不肖の弟子

「竜王のひ孫と」において、悪の種を蒔いた人物。

四訪竜王城(その5)

「あ~、くったくった」鋼の籠手で鎧の腹部を叩いてがんがん音を立てているのは、ローレシアのロウガだった。 「あんたね、少しは遠慮しなさいよ! 仮にも一国の王子なのに乞食みたいに! ホントにあんだけ自慢話しながらなんでそんなに食べれるのよ?」ムー…

神々と勇者たち

四訪竜王城(その3)で止められていなかったら、ムラサキが精霊ルビスに叩きつけようとしていた内容についての番外編です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「なぜ、神はムーンブルクを救ってくれなかったの? 神はどこにいるっていうの?」…

ムーンブルク国にて

設定説明的な番外編です。 ローレシアの王子ロウガがたき火から顔を上げると、炎の向こうでサマルトリアの王子サスケが難しい顔をしていた。 「どうかしたん?」 「そうですね、聞いてもらえますか?」 サスケはいつも話しかたがていねいだなぁ、そんなこと…

四訪竜王城(その4)

重い玉座を元の位置に戻し縦穴に蓋がされて、ロトの子孫と竜王の子孫の4人は、夏の刺すような日差しの中を歩き続けた旅人がようやく身を憩う日陰を得た時のように、肩を落とし深く息を吐いた。 「これ、返すわ」 リュオ・サスケ・ロウガの三人が玉座を動か…

四訪竜王城(その3)

「じゃが、それが今は助けとなる」 こんな腐れ風が好都合って、どういうことなの? ムラサキの問いただすような視線を向けた時は、リュオは動き始めていた。 紫の長衣の襞の間から、流れるような動きで三重の旋律とともに取り出されたものは、預けられていた…

四訪竜王城(その2)

「さて」リュオは扉に寄ると、その細い腕にふさわしからぬ怪力で、一抱えもある太い閂を掛けた。ズン、と床が揺れる。 「なんのつもり?」 ムラサキがリュオに問いかける。階上には怪物も出現するというのに、あるじの自信を示すものか、この屋敷を訪れた時…

四訪竜王城(その1)

最後の冒険への準備を整えて、(旧)竜王城を訪れてみると、そこは果物の焼けた、甘い匂いに包まれていた。 ジュルッ、と音を立ててツバを飲み込んだ者がいた。もちろんローレシアのロウガ王子である。 「コラ! 何やってるの!」 ムーンブルクのムラサキに…

リュオ(うんもんさん版)

うんもんさんに描いて頂いたリュオです。 題材とか絵柄とかとても私の好みに合っていたので、うちのリュオの絵描いてもらえたらうれしいな~、と長いこと思っていたのですが、先日思い切ってお願いしたら二つ返事で引き受けてもらえました。私は幸せ者です。…

「リュオさんネコになる」その7

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「リュオさんネコになる」その0

「性懲りもない」 顔の周りを蠅が飛ぶ時の羽音のような、微かであっても頭の奥にまで届いてくる不快な感覚に、竜王のひ孫・ロンワンは首をよじって後ろを振り向いた。 彼が思った通り、「呪い」がそこに浮いていた。常人の目には見えず感じることもできない…

「リュオさんネコになる」その6

リュオが広間にお茶を持って入ると、中では3人が楽しそうに歓談していた。主に騒いでいるのはロウガで、どうもロンワンの冗談がツボにはまったらしい。 そういうわけで、最初にリュオに気づいて顔を向けたのはムラサキだった。彼女は特に口は開かなかったが…

「リュオさんネコになる」その5

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「リュオさんネコになる」その4

「リュオさん。候補は四人もいるぞ? さぁ、どうしますか?」 ロンワンは、にこやかに笑いながら問いかけた。 「う……」リュオの足が、一歩後ろに下がった。 「さっ、どうする?」 そこを押して、ロンワンがぐっと前に乗り出した。 「う……あ……」 リュオが、ず…

「リュオさんネコになる」その3

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「リュオさんネコになる」その2

「わたしなら、そんな回りくどい事しませんね♪」 ロンワンの、へらへらした笑顔・無責任なほど飄々とした物言いに、なぜかいつも納得させられるリュオであった。理屈立てて考えれば、はっきり言って信用できない相手である。何しろ、相当手間がかかるであろ…

「リュオさんネコになる」その1

そして…… 目次へ その2へ→ 旧コメント コンテにしても誤字が激しいなあ、我ながら いつかちゃんと描き直したいです。 ハーゴンの呪い、リュオさんは猫!!と頭から思っていましたw 外に該当する動物(もしくはモンスターでも良いのだろうか)って いますか…

「リュオさんネコになる」目次

竜王のひ孫・リュオが呪いでネコミミ化してしまった! 平行世界の竜王のひ孫・ロンワン、そしてロトの子孫たち三人はどうするのか! だだ甘注意! その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その0:実は…… . お断り これはすまいる すらいむのも…

ロンダルキアへの洞窟

「暗黒の神よ、そのしもべの求めるところによりて、巌なる扉を開きたまえー」 ムラサキが祈りの言葉とともに「邪神の像」を捧げると、巨岩を上下に走る一筋の割れ目が、透明な巨人の門番がその力強い手を掛けたかのようにゆっくりと左右に開きだした。 「二…

メモ・歴史イメージ

「竜王のひ孫と」世界の歴史です。